2013年1月24日木曜日

49

日本全国どこに行っても、
古民家や長屋を使ったお店が目立つ様になった。

日本史が苦手だった自分でも、
築100年の趣きには感じる部分があるし、
それ以上に、今では再現出来ない技術と素材は
出来る限り残すべき財産という結論は当たり前だろう。
雰囲気の良さそうな再生古民家があれば、
それ目的で遠出するのも楽しいものだ。
   
とか言っておきながら、一番好きなのは
掘建て小屋の様な、実用性だけを考えた建物。

そんな場所を運良く使わせてもらえないかと、
気になったら車から降りて見入ってしまう。
田舎では、無い話とも言えないから。

2013年1月15日火曜日

48

生まれ育った徳島東みよし町には天然記念物の大楠がある。

太い幹と枝振りは、本当に雄大で美しいのだけれど、
子供の頃からそこに当たり前にあったものだし、
そもそも、樹齢の長い大楠というのは、日本各地で聞くので、
特別、話題にする事は無かった。

最近、この大楠の直ぐ横に「おおくすハウス」という建物ができ、
週末は地域の産品を販売している様で、
春には2階でワークショップなどを計画しているとの事。

まだ、行ってないけれど、楽しみだ。

行っていないと書いたけれど、
正確には、行ったけど開いていなくて、中に入れなかったのだ。

その代わりに、関西から来たという樹木マニアに声をかけられ、
色々としゃべったのだが、あちらが望む様なトリビアを
一切持ち合わせておらず、申し訳ない限りだった。
曰く、「とにかく枝振りがすごい」という話だった。
マニアらしく最高潮のテンションでそんな事を捲し立てられて
何だか嬉しくなる自分に、ここで生まれ育った事を再確認できた。

2013年1月13日日曜日

47

僕の今年のスタートは、かつて、自由民権運動の志士たちが 
イノシシ狩りと称して決起集会を開いた高知の土佐山からだった。 

コミュニティー ビジネスというと、一気につまらなくなるが、 
そういうフォーマットありきではない動きをしている 
数人の呼びかけに集まった人数は150人を数えた。 

販売会でも展示会でもなく、更には講演会でもない、 
この集まりを説明するのは難しいけれど、
高いモチベーションが集結していたのは間違いない。

 

振る舞われたシシ鍋が自由民権運動の決起集会を彷彿とさせる
という仕掛けも気が利いていた。

2012年11月14日水曜日

46

コーヒー豆を買うのは徳島市内。
毎朝、ペーパードリップで淹れる様にしている。

今の徳島を象徴するものの一つにコーヒーがあると思う。
徳島には、地方都市の割には昔から焙煎所が多く、
県民の最大公約数は、深入りとコクを求めると言われながら、
飲み易い口当たりが印象的な、 焙煎時の美意識というか、
ある種の方向性が特徴付けられるのではないだろうか。


日本国内でもスペシャルティ コーヒーが当たり前になり、
アメリカ西海岸ではペーパードリップ ブーム、
そして、オスロからも新しい波が聞こえてくる昨今、
徳島のコーヒーも独自の文化だと思っている。

ツーリズムに通じるコンテンツとして考えた時に、
香川での「さぬきうどん」に成りうるのは、
「たらいうどん」でも「徳島ラーメン」でもなく
「コーヒー」、もっと突っ込むと「焙煎所」だと思う。
地域ならではの特異性という部分はどれにも当てはまるが、
1回の訪問でいくつも比較でき、
わざわざ足を運ぶ事によって安く購入できる事で
アミューズメント性を帯びたというのが、
ツーリズムとしてのさぬきうどんブームの根幹を形成した
と考えると、やはり、コーヒーの焙煎所だと思う。

勿論、焙煎所の方々は格好良い大人が多いので、
「コーヒーでそんな事、やってくれるな」とおっしゃるだろう。
個人的にも、「阿波踊りコーヒー」とか「藍コーヒー」とか、
変な方向に行くのだけは勘弁して欲しいな。

2012年11月7日水曜日

45

徳島は藍の国だけれど、藍染めの国とは、ちょっと違う。
色々な所で誤解されている点だと思う。

勿論、日本最大の藍産地であった事は間違いないが、
藍を育て、すくもにして出荷するまでが徳島の大きな役割だった。
侍のよろい下から国鉄駅員のユニフォーム、はたまた大島紬まで、
時代を問わず、染料としての藍産地だったのだ。


全国に藍作りが広まる過程で、徳島の藍は高品質化を目指し、
1895年の記録では、他の日本の藍と比べて、
約3倍という高値で取引されながら、
全国の1/4という大きなシェアを誇っていた。
同時期に、安価なインド藍が輸入され始め、
国内の藍産業が陰り始めたのを見た徳島の藍商人は、
商売の多角化へ活路を見出し、乗り切ろうとしたが、
20世紀の頭に登場した藍の科学染料により、
壊滅的な打撃を受け、現在、すくも生産を行っているのは
ほんの僅かな方達だけになってしまった。

インド藍が入ってきた直後が、最大の収穫量を記録していたり、
財力を銀行や電気、鉄道などの産業に展開し、多角経営に乗り出し、
その後、行き詰まっていった様子は、正にバブルを思わせる。
産業の礎を築いた代わりに文化を失ったという2面性は、
様々な見方ができるし、功罪を問うのが困難だ。

ただし、現在でも藍作りが行われている、
数少ない地域である事は間違いなく、
伝統工芸の道を進んでいる事は疑う余地がないので、
その点に関しては、考える余地はあるのではないか。

個人的には、近年の藍を使用した高級な紬を買うくらいなら、
大正期の藍染古布を探す方が楽しいし、生活に使い易い反面、
生産効率と競合を考えると、一般の市場を無視した高級路線
に進んでいる現状も理にかなった考え方だと思う。
ともかく、広く使える物か、選ばれた人に向けた物か、
どちらか決めて、アクセルを踏み込まないと
藍産業の自然消滅が、本当に目の前まで迫っている。

2012年10月30日火曜日

44

今ひとつ、ピンと来ない徳島の郷土料理の一つに
「たらいうどん」というのがある。
元々は、きこりが川辺にかまどを作り、
そこで、うどんを茹でて食べたのがルーツで、
じんぞくというハゼ科の小さな川魚で出汁をとっていたという
非常に高いストーリー性を持っているのに、ピンと来ない。

昔から、徳島の土成ICと香川県白鳥町を結ぶ道路沿いには、
幾つもの「たらいうどん屋」が並んでおり、
お店に向かう際に、道路から少し川辺の方向に歩いて下っていく
ロケーションには否が応でも期待が高まるというもの。


加えて、たらいうどんがテーブルに運ばれてきた時の高揚感!
たらいの大きさと立ちのぼる湯気には声をあげてしまう。

ここまで完璧なのに、なぜピンと来ないのだろう。

問題は、ツーリズム、特にバスツアー客に絞り込んだ
導線や演出、メニュー構成が原因だと感じている。
ファサードのレトロ感は入り難さも醸し出している。
入り口を進むと、階段が多かったり悪路だったりするのは、
バスツアーの客層からもズレてきているのでは、と勘ぐってしまう。


そんな事を言いつつも、遠くから友人が来て、
どこかに遊びに行く時に、通り道なら連れて行ってあげたい。
アミューズメント性の高さから、絶対、喜んでもらえると思うから。

2012年10月15日月曜日

43

なんと仏生山温泉でペールエールが呑める!
そんな企画があると聞いたからには、
参加しない手は無い、という事で、
知人の用事に便乗し、峠を越え、徳島から高松へ。

仏生山温泉のエントランスに入ると、PUBが出現!
まずは駆けつけ一杯。
先に風呂に入ってくる、と湯船に浸かったものの、
ソワソワして、結局、30分経たずに出てしまい、
豆のカレーと一緒に風呂上がりの一杯。
更に、ひよこ豆をつまみにもう一杯。


そう言えば、四国で始めてペールエールを呑んだと思う。

高松駅近くのIrish Pub CRAICによる出張出店という事もあり、
長野のヤッホー・ブルーイングから、発売前のビールも頂けたり。
隣りになって喋った先客は、スタートの13時と同時に呑み始め、
僕が行った時には既に6杯目というご機嫌さん。
ここが地元なら、確かに1日中居たい、と思わせる良い空間だった。

因に、BAR VALERIANにも好物の箕面ビールが入荷したそうで
それにも興味津々で、高知に行く理由がまた一つ増えた。

共に地ビールがある地域なのに、お店はそれを選ばないという点は、
47都道府県の地ビールを発掘する様な企画に
全くのれない自分の様な人間には、とても自然に見える。