2012年10月30日火曜日

44

今ひとつ、ピンと来ない徳島の郷土料理の一つに
「たらいうどん」というのがある。
元々は、きこりが川辺にかまどを作り、
そこで、うどんを茹でて食べたのがルーツで、
じんぞくというハゼ科の小さな川魚で出汁をとっていたという
非常に高いストーリー性を持っているのに、ピンと来ない。

昔から、徳島の土成ICと香川県白鳥町を結ぶ道路沿いには、
幾つもの「たらいうどん屋」が並んでおり、
お店に向かう際に、道路から少し川辺の方向に歩いて下っていく
ロケーションには否が応でも期待が高まるというもの。


加えて、たらいうどんがテーブルに運ばれてきた時の高揚感!
たらいの大きさと立ちのぼる湯気には声をあげてしまう。

ここまで完璧なのに、なぜピンと来ないのだろう。

問題は、ツーリズム、特にバスツアー客に絞り込んだ
導線や演出、メニュー構成が原因だと感じている。
ファサードのレトロ感は入り難さも醸し出している。
入り口を進むと、階段が多かったり悪路だったりするのは、
バスツアーの客層からもズレてきているのでは、と勘ぐってしまう。


そんな事を言いつつも、遠くから友人が来て、
どこかに遊びに行く時に、通り道なら連れて行ってあげたい。
アミューズメント性の高さから、絶対、喜んでもらえると思うから。

2012年10月15日月曜日

43

なんと仏生山温泉でペールエールが呑める!
そんな企画があると聞いたからには、
参加しない手は無い、という事で、
知人の用事に便乗し、峠を越え、徳島から高松へ。

仏生山温泉のエントランスに入ると、PUBが出現!
まずは駆けつけ一杯。
先に風呂に入ってくる、と湯船に浸かったものの、
ソワソワして、結局、30分経たずに出てしまい、
豆のカレーと一緒に風呂上がりの一杯。
更に、ひよこ豆をつまみにもう一杯。


そう言えば、四国で始めてペールエールを呑んだと思う。

高松駅近くのIrish Pub CRAICによる出張出店という事もあり、
長野のヤッホー・ブルーイングから、発売前のビールも頂けたり。
隣りになって喋った先客は、スタートの13時と同時に呑み始め、
僕が行った時には既に6杯目というご機嫌さん。
ここが地元なら、確かに1日中居たい、と思わせる良い空間だった。

因に、BAR VALERIANにも好物の箕面ビールが入荷したそうで
それにも興味津々で、高知に行く理由がまた一つ増えた。

共に地ビールがある地域なのに、お店はそれを選ばないという点は、
47都道府県の地ビールを発掘する様な企画に
全くのれない自分の様な人間には、とても自然に見える。

2012年10月12日金曜日

42

徳島県池田のきせるに行く度に気になっていた
「四国のおもちゃ」という本。

きせるにお邪魔する時は、いつも用事が立て込んでいて、
ちらちら横目で見ながらも、そのままになっていたのだが、
先日、やっと見せてもらう事ができた。


装幀が芹沢銈介というだけで、一部には相当な説得力だろうが、
中には、見た事ない魅力的なおもちゃが多数掲載されており、
是非、手に入れて、じっくり目を通したくなる内容である。

四国新聞社が出している事が影響しているのか、
香川のおもちゃが多彩で俄然興味が出たものの、
どこかに行けば、実物を見る事はできるのだろうか。

2012年10月11日木曜日

41

先日、徳島市内の友人宅にお呼ばれした時に、
東北から東京経由で徳島に移住した藍染め職人の2人に会った。

ビールと日本酒の一升瓶と一緒に現れた2人は、
肩の力の抜けた、でも、熱い思いを持った若者だった。

時期こそ違えど、東京の同じ施設で本藍染めをやっていた2人が、
上板の地域おこし協力隊として同じ場所で活動しているのは
偶然というには出来過ぎている。

随分と打ち解けた所で、一人が履いていたデニムパンツが
気になったので突っ込んだら、自作だと教えて貰った。


V字スリットやシンチバック、ダーツもいい雰囲気なのだが、
何よりもアールになったヒップポケットから覗く補強に興奮。

上板で本藍染めさせてもらえるそうなので、近々、行ってみよう。

2012年10月10日水曜日

40

田舎は嫌いではないが、非常に退屈だ。

自分から見える半径の中で行動し、
隣りと比べて優れている所が喜びで、
劣っている所はやっかんで中傷したりするのを見て、
そういう人達とはちょっと話が合わないと思って
地元を離れたのが18歳の時だったけど、
つい最近も同じ様な気持ちになる出来事があった。

それでも、田舎を嫌いになれないのは、
ポジティブに自分の生活を楽しく変えようと
それぞれの場所で動くたくさんの仲間にも会えているから。
とても嬉しいし楽しいし、昔と比べて決定的な変化だと思う。


距離感と規模を考えても、田舎は所詮、村社会だと思う。
そこに住む人の暮らしが何よりも優先されており、
自分自身も、勿論、そうすべきだと考えている。
今、仲間たちで共通認識として芽生えているのは、
その大前提の上に、風通しの良い場所になるのが
自分達にとって居心地がいいのではないかという感覚。
これはツーリズムとかいう話ではなく、もっと深層の話。
そして、その思いが繋がる事で、村同士が繋がり、
今までにない様な楽しさが生まれるのでは、と期待している。

villages are ALRIGHT

だからvillage"s"なんだし、
the whoの「the kids are alright」よろしく、
複雑な思いを内包したALRIGHTがしっくりきた。

2012年10月9日火曜日

39

ここ3年、10月頭の3連休は篠山にいる。
ササヤマルシェへ出店する為だ。

今まで色々な場所で出店してきたけれど、
こんなに楽しいイベントはないと色々な所で力説している。
過ごし易い気候で美味しい食に囲まれながら、
昼間からビール飲んで仕事ができるというのが理由ではない。
ただ、お客さんが多くて良く売れるから、というのでもない。

ともかく楽しい。

毎回3日間出店するので、夜も篠山で過ごす事にしている。
昼間の賑わいが嘘の様に静まる城下町を通り、
近くの温泉に行くのも楽しみの一つ。

今年は満を持して車中泊できるハイエースで乗り込んだが、
これまでは、地元の有志宅や農家宅などに
飛び込みで泊めて頂いたいた事もあり、
色々な繋がりができ、色々な話を聞けるのも貴重な経験だ。

どの地方でも、変化と維持のバランスがあり、思惑も様々。
だけど、篠山に行く度にうらやましく感じるのは、
隣りの芝生だからという訳では無いのは、
短い睡眠時間で会場を朝から晩まで駆けずり回りながら、
楽しそうに声をかけているスタッフを見る度に実感する。
いちいち、洒落っ気を忘れてないしね。

2012年10月3日水曜日

38

先日、愛媛の陶器作家さんを訪ねた。

もともと、宮田醤油の宮田くんから
購入した皿を数点、見せてもらっていたものの、
HPも無いし、常時販売している場所も無く、
工房も松山から1時間以上かかる伊方だというから、
なかなか、全体像を掴めずにいた。

しばらくして、きせるの吉田さんからも
同じ作家さんの違うお皿を見せてもらった上に、
お寺の僧侶さんもやっているとか、
砥部で数年間修行していたとか、
僕よりも若い世代だとか聞かされて、
気になってしまい、思わず工房まで押しかけたのだ。


迷いながら到着したので、昼時になってしまい、
何よりも先に、作家さんも行きたかったという、
しらす屋さんへ生しらす丼を食べに行く事になったが、
おかげで、初対面にも関わらず色々な話が聞けた。
食の力は偉大なり。


作りたい物も自分のペースもハッキリしている為、
今の時点では、クラフトフェアなどでの手売りが主であり、
どんどんと外に出す事には熱心でないそうだ。

白薬の釉薬からうっすらと地が透けて見える作品も多く、
アスティエ・ド・ヴィラッドなんかも意識しているのかな、
と聞いてみたが、あくまでアートではなく昨今の生活様式に
違和感なく使える雰囲気を、という返事が返ってきた。

幾つかの陶器を僕が代わりにササヤマルシェへ持っていくので、
色々な方の感じ方を聞いて、それをお土産にするつもりだ。